今はまだ遠き場所
空白
籠の中には夢幻の楽園――
生み出したるは起源の神――
孤独な檻の中
響く鐘 その音に耳を傾けることもなく 一歩 また一歩 己が時を進めていく
そう 全ては螺旋の先に待つ 新たな可能性を知る為 記す為
其れが 王と救世の象徴を其の名に宿す 彼の運命であった
……それぞれには それぞれの「物語」がある
「物語」には 始まりがあり 終わりがある
さぁ 開かれる 再び運命は動き出す
……願わくは 世界がこの層に到達すること
不意に芽生えた思いは虚空に消えていく
美しき雲海を貫き