『異端のネシオ』のキャラ達がTRPGをするお話パート13。ルールは旧版。
状況
異能について
カスム 《危険予知》:自動発動。MP-1。成功率100%。自分の身に迫る危険を察知。
ククル 《君を射止める三本の愛の矢》:任意発動。MP-1。成功率90%。対象の異性を3分間魅了状態にする。同じ相手には使用出来ない。
エビ 《食用エビ》:任意発動。MP-1。成功率90%。自分を食せる状態にする。また、発動中は水の中でも呼吸が出来るようになる。
チヂリ 《シミュレーション》:任意発動。MP-1。成功率90%。自分の行動の結果を前もって知る。
ユウガ 《Dead Angle》:任意発動。MP-1。成功率90%。対象の死角へ瞬時に移動する。また、攻撃・異能・視線の対象外となる。
ギンジロウ 《セツナ》:任意発動。MP-1。成功率90%。一定範囲内での行動を瞬時に完了させる。
エル 《カエルの舌》:任意発動。MP-1。成功率90%。赤いものを操る。
ハンメ 《天邪鬼》:任意発動。MP-1。成功率90%。対象に本心と真逆の行動をさせる。
「ヒッポカムポス」との遭遇
神話生物を前にしたお前達はSANチェック。成功1D6、失敗1D20だ。
俺、不定だ。終わった。
全員狂う可能性あるな。
カスム SAN 36 / 41
ククル SAN 8 / 61
エビ SAN 34 / 38
チヂリ SAN 13 / 72
ユウガ SAN 66 / 52
ギンジロウ SAN 33 / 59
エル SAN 42 / 49
ハンメ SAN 32 / 42
女 SAN 8 / 60
は?
シバだけ失敗だな。
何だぁ? シバ。お前意外と肝小さいんじゃねーの?
………1しか減らなければ問題無い。
SAN減少 1D6 → 3
カスム SAN 41 - 3 → 38
カスム 不定の狂気 1D10 → 6(制御不能のチック、震え、失語)
SAN減少 1D6 → 2
ククル SAN 61 - 2 → 59
SAN減少 1D6 → 6
エビ SAN 38 - 6 → 32
エビ アイデア 75 / 40
SAN減少 1D6 → 2
チヂリ SAN 72 - 2 → 70
SAN減少 1D20 → 9
ユウガ SAN 52 - 9 → 43
ユウガ 不定の狂気 1D10 → 10(強迫観念)
SAN減少 1D6 → 4
ギンジロウ SAN 59 - 4 → 55
SAN減少 1D6 → 6
エル SAN 49 - 6 → 43
エル アイデア 29 / 55
エル 一時的狂気 1D10 → 4(多弁症)
SAN減少 1D6 → 4
ハンメ SAN 42 - 4 → 38
SAN減少 1D6 → 4
女 SAN 60 - 4 → 56
カスムが制御不能のチック、震え、失語だ。
あっ、あ、あ、あう……あっ。
エルが多弁症。
水浴びたい。水浴びたい。水浴びたい。水浴びたい。
そして俺が強迫観念。足で地面の砂をいじり続ける。
とりあえずマシな方か……。
ラスボス戦「ヒッポカムポス」
それではラスボス戦を開始する。行動順は次の通りだ。
1:ヒッポカムポス DEX 16
2:チヂリ DEX 12(-2)
3:カスム DEX 12(-2)
4:エル DEX 11(-2)
5:ギンジロウ DEX 10(-2)
6:ユウガ DEX 9(-2)
7:エビ DEX 8(-2)
8:女 DEX 8(-2)
9:ククル DEX 6(-2)
10:ハンメ DEX 3(-2)
砂浜のマイナス補正無くても負けてるのか。
さぁ、ヒッポカムポスは最初に誰を狙うか、1D8で決めるぞ。
1:チヂリ
2:カスム
3:エル
4:ギンジロウ
5:ユウガ
6:エビ
7:ククル
8:ハンメ
ヒッポカムポス 攻撃対象 1D8 → 8
8――ってわしじゃ!!
一番弱いサブキャラに行ったな。
弱くないわ!
ま、まずい……ハンメがやられる。
あいつのステータスじゃ耐えられないだろうな。
ヒッポカムポスはハンメに向かって跳躍。この攻撃をもし回避することが出来なければ、1D6+3D6のダメージだ。
最大ダメージ24って、誰も耐えられなくね? マジで殺しに来てるじゃねーか。
わしの回避は6じゃぞ!
終わった……。
安心しろ。角ぐらいは拾ってやるから。
ぬおー!! わしはこんなところで死ぬのは嫌じゃ!
ヒッポカムポス 跳躍攻撃 71 / 90
ハンメ 回避 76 / 6
くあー! 皆さよならじゃ!
はい。じゃあ描写に移るぞ。
恐怖で砂浜に倒れたハンメに、跳躍したヒッポカムポスの巨体が襲い掛かる。
無念じゃ……。
まさにその瞬間――!
はっ!?
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ハンメとヒッポカムポスの間を、全身が水で出来た一頭の馬が走り抜けた。
おっ……!?
何だ……!?
その直後、ヒッポカムポスが砂浜に着地――。ドオォーンという音と共に、砂煙が舞い上がったが、足元にハンメの姿は無い。
危ないところだったな……。
!?
な、何じゃ……? わしは助かったのか……?
お父さん!?
ハンメを助けたのはなんと、ククルが助けた女の父親――ホテル「SEAHORSE」のオーナーである海馬だった。
はははwww!
ミコ!無事だったか!
大丈夫。この人達が助けてくれたから……。
そうか。詳しい話は後で聞かせてもらおう。
海馬は娘との会話を終えると、異能によって複数体の水の馬を作り出し、俺達の傍へと走らせた。
全員乗れ。逃げるぞ!
は? 断る。
ええっ!? まさか……戦うつもりですか!? 無茶ですよ!
いや、そうでもないな……。これだけの異能力者に、この水の馬があれば……。
海馬。ここは俺達に任せてくれないか?
う~ん……ともかく、ミコ、お前は逃げるんだ。
はい……!
他に逃げたい奴はいるか?
震えが止まらないから逃げる。
今は食べ物じゃないから逃げるよ!
わしも逃げるのじゃ!
う~~ん……。
ここで逃げ出す訳にはいかないよな。俺は。
では戦闘に参加するのは、俺、チヂリ、ククル、ギンジロウ、エル、海馬の6人。
それ以外のメンバーは、海馬の作った水馬に乗り、安全な場所まで避難した。
勝算はあるのだろうな? お前達。
総攻撃。総攻撃。総攻撃。総攻撃。
だな。6人もいりゃあ相当なダメージを与えられる筈だ。
問題はどうやってバランスを崩すかだな……。足を狙っても半馬半魚だから動きは止まらないだろ。
ああ。説明してなかったな。基本は攻撃でクリティカルが出た時だ。幸運で成功すれば、総攻撃チャンスは生まれる。
成程。じゃあ水の馬に乗る。
水の馬についてだが、乗ってる間はDEXが16、跳躍が80に固定される。しかし攻撃を喰らった時、乗馬に失敗すると落ちて1D6のダメージを受けてしまうから注意しろ。
あっ、そういや俺の武器はスイカ割りの棒なんだけど……。これでいけるか?
まぁ頑張れ。初期値の25だが。
クリティカル出さねーとな……。
さて、これで準備は出来たな。改めて、ラスボス戦を開始する。行動順は以下の通りだ。
1:ヒッポカムポス DEX 16
2:チヂリ+馬 DEX 16
3:エル+馬 DEX 16
4:ギンジロウ+馬 DEX 16
5:ククル+馬 DEX 16
6:ユウガ DEX 9(-2)
サポート:海馬
あれ? お前は馬に乗らないのか?
俺は不定の狂気――強迫観念によって足で砂をいじらなければならないから無理だ。
《Dead Angle》と馬の相性悪いから、シバは乗らなくてもいいだろ。
そういう訳で、最初の行動はヒッポカムポス。
ちなみにこの時点で雨風の勢いは強くなってきている。
これ以上強くなることを考えると、あまり長くは戦っていられないだろう。
時間制限もあるのかよ……。
ではヒッポカムポスの行動を1D8で決める。
ヒッポカムポス 行動 1D8 → 5
ヒッポカムポスは跳躍したかと思うと、砂浜を液状化させ、そこに潜った!
嘘だろ……!?
一応、言っておくが、ダイビング中は水を操る能力でも無い限り、攻撃を当てることが出来ない。
んっ?
ここで海馬が異能《シーホース》を使用する。
海馬 異能《シーホース》発動 15 / 90 MP 9 - 1 → 8
隠れても無駄だ!
海馬は異能で海の水を操り、馬の形をした大波を起こした。
おおっ。
砂浜に隠れたヒッポカムポスはそれに押し流され、一時的に行動不能となった。
来た! やるぞお前ら!!
総攻撃チャンス――だが、ヒッポカムポスの装甲は3。それぞれのダメージは-3される。
それで合計ダメージは?
チヂリがナイフ二刀流で14だから11。エルとギンジロウが日本刀で14だからこれも11。
ククルのスイカ割りの棒が1D6+1D4で10だから7。俺は銃の連射で一撃の最大が10だから合計21。
海馬はサポートキャラだから参加しない。よって、この総攻撃で与えられるダメージは61だ。
つええ……!
ヒッポカムポス 耐久力 240 - 61 → 179
でも耐久力が高過ぎる!
今のを後3回か……。楽勝じゃね?
こっちは相手の攻撃、一撃でも喰らったらお陀仏だけどな。
さて、総攻撃をしたので1ターン目終了。雨風が更に強さを増し、2ターン目。
ヒッポカムポスの行動を1D8で決めるぞ。
ヒッポカムポス 行動 1D8 → 7
ヒッポカムポスは嘶いた!
ん!?
なんと海から半魚人Aが現れた!
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チッ、仲間を呼んだか……!
更に――! ヒッポカムポスは基本2回行動だから、もう1度1D8を振る。
必殺技とか来ないでくれよ……。
ヒッポカムポス 2回目行動 1D8 → 3
3は突進攻撃だ。誰に突進するかを1D6で決める。
1:チヂリ
2:エル
3:ギンジロウ
4:ククル
5:ユウガ
6:海馬
ヒッポカムポス 攻撃対象 1D6 → 5
あ、俺だ。
おい、砂いじってる場合じゃねーぞ!
ま、ここは《Dead Angle》使って確実にカウンターを決める。
ユウガ 異能《Dead Angle》発動 78 / 90 MP 4 - 1 → 3
ユウガ キック 46 / 80
ユウガ マーシャルアーツ 42 / 60
ダメージ 1D6 → 4
ダメージボーナス 1D4 → 3
合計ダメージ 4 × 2 + 3 - 3 → 8
ヒッポカムポス 耐久力 179 - 8 → 171
普通の攻撃じゃキツ過ぎるな……。しかもお前、後MP3しかねぇじゃん。
くそ……、半魚人のアジトで消耗し過ぎたな……。
でもこれでヒッポカムポスの攻撃は終わりだろ? 次はあたしの番だ。
フィールドには半魚人Aとヒッポカムポスがいる、どっちを攻撃する?
親玉を削るに決まってるだろ。ナイフでな。
チヂリ ナイフ 16 / 80
ダメージ 1D8 → 7
ダメージボーナス 1D4 → 1
合計ダメージ 7 + 1 + 2 - 3 → 7
ヒッポカムポス 耐久力 171 - 7 → 164
チヂリは水の馬に乗って走り、すれ違いざまにヒッポカムポスを両手のナイフで切り付けた。7のダメージ。
もうちょいで3分の1を削れるな。
次は……サブキャラのエルとギンジロウの行動。同時に日本刀で攻撃。
エル 日本刀 9 / 65
ダメージ 1D10 → 10
ダメージボーナス 1D4 → 1
合計ダメージ 10 + 1 - 3 → 8
ヒッポカムポス 耐久力 164 - 8 → 156
ギンジロウ 日本刀 45 / 70
ダメージ 1D10 → 5
ダメージボーナス 1D4 → 2
合計ダメージ 5 + 2 - 3 → 4
ヒッポカムポス 耐久力 156 - 4 → 152
斬る。斬る。斬る。斬る。
あ、エルの多弁症は一時的狂気だからもう回復していいぞ。
疲れた……。
さて、次俺か……。俺、攻撃力低いから半魚人に攻撃するかな。
スイカ割りの棒の命中は25だが、当たるか……?
ククル スイカ割りの棒 93 / 25
あー! 当たらない!
ククルは半魚人の前をさっと通り過ぎただけになったな。
馬から降りてこぶし使ってたとしても外してた。
次は俺の番――の前に、半魚人Aの行動。
半魚人A 攻撃対象 1D6 → 2
攻撃対象はエルだ。
おお。
だがここで、海馬が異能《シーホース》を発動。
海馬 異能《シーホース》発動 47 / 90 MP 8 - 1 → 7
邪魔はさせない!
海馬は異能で新たに水の馬を作り出し、それで半魚人の行く手を遮った。
ナイス。
では最後に俺のターンだ。銃三連射。
ユウガ 拳銃 72 / 75
ユウガ 拳銃 88 / 75
ユウガ 拳銃 3 / 75 クリティカル!
一発目ダメージ 1D10 → 2 - 3 → 0
三発目ダメージ 1D10 → 2 × 2(クリティカルボーナス) - 3 → 1
ヒッポカムポス 耐久力 152 - 1 → 151
1しか与えられなかったが……クリティカル!ってことは……。
喜ぶのはまだ早い。幸運で成功しなければならないからな。
ユウガ 幸運 23 / 60
成功。俺の銃弾を受けたヒッポカムポスは、バランスを崩した。
よし、ボコボコにしてやる……!
全員で動けないヒッポカムポスに総攻撃。
ヒッポカムポス 耐久力 151 - 61 → 90
再び61の大ダメージ!
はぁー、こんだけやってもまだ動けるのか……。
2ターン目終了。雨風がかなり強くなってきた。3ターン目に入るぞ。
ヒッポカムポス1回目の行動!
ヒッポカムポス 1回目行動 1D8 → 2
2は踏み付け攻撃! 攻撃対象は――。
ヒッポカムポス 攻撃対象 1D6 → 3
ギンジロウだ!
《セツナ》でカウンター。
ギンジロウ 異能《セツナ》発動 42 / 90 MP 11 - 1 → 10
ギンジロウ 日本刀 47 / 70
ダメージ 1D10 → 9
ダメージボーナス 1D4 → 4
合計ダメージ 9 + 4 - 3 → 10
ヒッポカムポス 耐久力 90 - 10 → 80
お、良いダメージ。
ギンジロウは《セツナ》を使い、踏み付けようと近付いてきたヒッポカムポスにカウンター攻撃を決めた。
続いてヒッポカムポス2回目の行動。
ヒッポカムポス 2回目行動 1D8 → 5
あっ、ダイビングじゃん。
えー、ヒッポカムポスは砂浜を液状化させ、そこに潜った。
多分、成功しないだろうから言うけど、このダイビング攻撃はダメージ2D4+3D6だ。
絶対喰らいたくない。
では、ヒッポカムポスが潜ったのを見た海馬は、異能《シーホース》を発動。
海馬 異能《シーホース》発動 15 / 90 MP 7 - 1 → 6
再びヒッポカムポスを大波で押し流し、行動不能状態にさせた。
総攻撃チャンス!
ヒッポカムポス 耐久力 80 - 61 → 19
だいぶ海馬の異能に助けられてる。いなかったらヤバかったな。
もう後19だ。このターンで決められるだろ。
次はチヂリのターンだぞ。
怯えな化け物! ここは確実に《シミュレーション》で決める!
チヂリ 異能《シミュレーション》発動 82 / 90 MP 7 - 1 → 6
チヂリ ナイフ 74 / 80
ダメージ 1D8 → 3
ダメージボーナス 1D4 → 4
合計ダメージ 3 + 4 - 3 → 4
ヒッポカムポス 耐久力 19 - 4 → 15
続いて、エルとギンジロウが攻撃。
エル 日本刀 12 / 65
ダメージ 1D10 → 5
ダメージボーナス 1D4 → 2
合計ダメージ 5 + 2 - 3 → 4
ヒッポカムポス 耐久力 15 - 4 → 11
ギンジロウ 日本刀 22 / 70
ダメージ 1D10 → 3
ダメージボーナス 1D4 → 2
合計ダメージ 3 + 2 - 3 → 2
ヒッポカムポス 耐久力 11 - 2 → 9
《セツナ》連続使用の許可を。
OKだ。そのまま倒してしまえ。
ギンジロウ 異能《セツナ》発動 63 / 90 MP 10 - 1 → 9
ギンジロウ 日本刀 87 / 70
ギンジロウ 異能《セツナ》発動 39 / 90 MP 9 - 1 → 8
ギンジロウ 日本刀 29 / 70
ダメージ 1D10 → 1
ダメージボーナス 1D4 → 2
合計ダメージ 1 + 2 - 3 → 0
ギンジロウ 異能《セツナ》発動 17 / 90 MP 8 - 1 → 7
ギンジロウ 日本刀 43 / 70
ダメージ 1D10 → 4
ダメージボーナス 1D4 → 3
合計ダメージ 4 + 3 - 3 → 4
ヒッポカムポス 耐久力 9 - 4 → 5
ギンジロウ 異能《セツナ》発動 67 / 90 MP 7 - 1 → 6
ギンジロウ 日本刀 73 / 70
ギンジロウ 異能《セツナ》発動 65 / 90 MP 6 - 1 → 5
ギンジロウ 日本刀 20 / 70
ダメージ 1D10 → 10
ダメージボーナス 1D4 → 1
合計ダメージ 10 + 1 - 3 → 8
ヒッポカムポス 耐久力 5 - 8 → 0
ふっ……!
これでヒッポカムポスの耐久力を削り切ったな!
よし……。
さあ後は半魚人だけだ!
そうだ。まだ敵いるって!
だがまぁここは綺麗に終わりたいから、俺が《Dead Angle》で片付けよう。
ユウガ 異能《Dead Angle》発動 4 / 90 クリティカル! MP 3 - 1 → 2
ユウガ キック 33 / 80
ユウガ マーシャルアーツ 90 / 60
ダメージ 1D6 → 3
ダメージボーナス 1D4 → 1
合計ダメージ 3 + 1 → 4
半魚人A 耐久力 12 - 4 → 8
(クリティカル行動)ユウガ キック 78 / 80
ユウガ マーシャルアーツ 86 / 60
ダメージ 1D6 → 5
ダメージボーナス 1D4 → 4
合計ダメージ 5 + 4 → 9
半魚人A 耐久力 8 - 9 → 0
ふぅ……。
これで……どうなった?
ギンジロウと俺の攻撃は同時ってことにする。ヒッポカムポスが倒れた時、半魚人Aも倒れた。
勝った……! のか?
ああ、戦闘終了だ!
ヒッポカムポス討伐完了
お前達は勇気を振り絞り、神話生物であるヒッポカムポスに挑んだ。
異能を駆使し、力を合わせたその結果、海の怪物は断末魔を上げ、その場に倒れ、消滅。
ヒッポカムポスが消えると、雨風は次第に勢いを弱め、あれだけ空を覆っていた雲は溶けるように消えていった。
急に晴れてきたな。風邪引かないか心配だぞ。
戦闘を終えたチヂリ達は、その後逃げた仲間達と合流し、海馬と共に事態が収束したことを人々に伝えて回った。
そしてその甲斐あって、午後にはもう、リゾートは元の活気を取り戻したな。
あたしらが守った場所だ。
ナンパチャンス!
それはもういいって。
はい、ではエピローグに入るぞ。
花火大会
2日目の夜は、海で花火大会が行われる。
お前達の活躍によって、リゾートに迫った危機は去り、大会は予定通り開催されることになった。
♪~
はぁ~、あの騒ぎが嘘みたいだな。
今回、俺あんまり活躍出来なかったから……。肩身が狭い。
そうか? まぁ確かに戦闘に関しては役立たずだったが……。
エビやハンメよりマシだろ。
面目ないのじゃ……。
エビの形の花火ないかなぁ。
あっ、そうだ。シバ、今回の仕事、ちゃんと報酬は支払われるんだろうな?
ああ、こちらから言う前に、向こうから言ってきた。口座に振り込まれたら、皆で分けよう。
私がMVP、ラストアタック。
まぁお前の活躍は認めるよ。取り分は多めでも文句は無い。
わたしエビ沢山取ったからお金欲しい!
何言ってんだコイツ……。
おいおい、金の話はまた今度にしようぜ。
3日目
花火大会が終わり、ホテルで休んだ俺達は、無事最終日である3日目を迎えた。
チェックアウトは11時頃だから、それまでに何か出来るぞ。お前らやりたいことはあるか?
じゃあお土産コーナーでお菓子買ってくよ。家族の為に。
カスムはそうだったな。他の奴らは?
適当な美人に異能使って部屋に連れ込んでヤる。
お前最後に何やってんだ……。
流石にオーナーの娘には手を出したくないからな。
あたしは部屋で筋トレしながらテレビ見てるわ。
わたしは皆が食べてくれなかったエビ料理を食べてエビになってる。
では、プレイヤー達はそんな感じでチェックアウトまでの時間を過ごしたということで。
帰宅
時刻は11時過ぎ、全員車に乗り込んだことを確認した俺は――車を発進させた。
ここから帰りの車の中のシーンだ。
いや~、楽しかったな、海。
楽しかったけど……、あの半魚人や怪物は結局、何だったんだろうな?
そこはプレイヤーが自由に考察出来る形にしている。お前らは何だったと思う?
深き者どもが海水浴客をさらって、怪物に生贄捧げてたんだろ。
深き者どもって何だ?
あたしも詳しいことはよく分からない。
クトゥルフ神話技能無いしな。
事件の真相を探るのは他の奴らの仕事だ。俺達の中の誰かが死んでれば話はまた違ったかもしれないが……。
そのパターンは考えたくないな。
最終戦、大変だったな。下手すりゃ全滅してたぞ。
海馬が来たのって、娘を助けたからか?
ネタバレになるから詳しくは言えないが、娘が死んでいた場合、海馬の力は借りられない。
おい、お前ら。海馬の娘助けたの俺だからな。
そうだな……。半魚人のアジトって、シバだけだったら海馬の娘は死んでたのか?
俺が女の為に自分の身を危険に晒すと思ってるのか?
うわ、やっぱり……。
巨大なエビさんと会えるルートは!?
お前は他のゲームやってろよ。
前にこいつがポケモンプレイしてる時、覗いたら、ボックスの中身が全部色違いのウデッポウとブロスターで狂気を感じたぜ。
縛りプレイかよ……。
えびえびえびえび……。
ゲームクリア
はい。じゃあ、エビの奇怪な鳴き声が響いたところで、この物語は終了。お疲れさん。
そんな締め方でいいのか?
まぁ、中々面白かった。次の予定はいつだ?
まだ考えてないな。
そうだ。今度はお前らがゲームマスターになってみないか?
う~ん、大変そうだな……。
じゃあわたしがエビTRPGを作る!
皆がエビさんになるシナリオだよ!
嫌な予感しかしねーぞ。
次はTRPGよりエ〇ゲーやろうぜ。抜〇〇ーみたいな島とか。
何だそれ……。
射〇で隕石を破壊するゲームだ。
異能ありで狂気山脈とかやってみるか。お前ら化け物狩り始めそうだけど。
あたしは何だって殺す。殺し屋だからな。依頼が出来たら呼んでくれ。