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アニメ「ID : INVADED イド:インヴェイデッド」第13話 感想

今回の内容

アニメ「ID : INVADED イド:インヴェイデッド」の第13話CHANNELED Ⅱ」の感想です。ややネタバレ注意。

今回のアニメ感想担当異端のネシオ』「異常性クラスメート編」より――

天瞑あまくら 幽鵡かすむ」「薄浦うすうら かげり」「死瑪しば 遊餓ゆうが」「只乃やの 博人ひろと」「菊池きくち がい」の5人。

COLLECTED 図書の世界

 

皆さん、ようこそ私のイドへ。私の名前は佐伯井戸さえきいど 伽椰子かやこホラー映画マニアです。

え~っと、俺の名前は……かすみ井戸か。

僕の名前はやしろ井戸名探偵だ。

しに井戸。俺も同じく名探偵だ。

はい井戸。少なくとも名探偵ではない。

皆さんには、これから私のイドの謎を解いてもらいます。

一番最初に答えに辿り着いた方には真の名探偵の称号を差し上げるので、頑張ってくださいね。

ではまず状況を確認しよう。ここは出口の無い図書館。本棚は全て空で、床はそこに収まっていたであろう本で埋め尽くされている。……そして、その一冊一冊の中にカエルの死体の一部が挟まっている。

うっ……これってバラバラに解体したってことか。

死体をにするなんて、悪趣味な女だぜ。

ふむ……。カエルが挟まっていたページ数は、一応覚えておいた方が良さそうだな……。

膨大な量あるけど……これ全部調べなきゃ駄目なのか……?

…………。

フフフ、イド最終話を流しておくので、終わるまでに解いてくださいね。


ID:INVADED(1) #BRAKE-BROKEN (角川コミックス・エース)

第13話視聴開始

 飛鳥井 木記の能力によって、巨大なミヅハノメとなったの中で繰り返される惨劇。

 これ以上、能力の範囲が拡大する前に、何としてでも事態を収束させなければならなかった。

 浦井戸を倒すべくイドを飛び回る鳴瓢本堂町――。

 飛鳥井 木記に戻すべく、へ潜入する百貴――。

 世界の命運は、彼らにかかっている。

まあ……! 皆さん、見てください! 本堂町さんがサメに乗って浦井戸に突撃しました。遂にサメ映画までリスペクトしてきましたよ!

一気にB級感が出てきたな……。

そんなことより、凄いぞ。外に戻れない浦井戸は幾ら身体が傷ついても修復されるらしい。

え? じゃあどうすればいいんだ?

ふふふ。ホラー映画を見漁ってきた私には分かりますよ。死なない相手は「封印」。それしかありません。

そうか。コックピットか。これだけイドがあるなら何処かにあるだろう。

名探偵の罠

 浦井戸を挑発し、穴あきイドに誘い込んだ鳴瓢本堂町

 絶対に死ぬことのない浦井戸は余裕の表情で彼らに対するが、本堂町は彼がという数字にこだわることから、神様コンプレックスであることを見抜き、殺人鬼作りは7人で打ち切って自殺するつもりだったと推理。

 その為に、鳴瓢という殺人鬼――追い込みを作ったのだと結論付ける。

 浦井戸は否定するが、その表情には焦りが浮かんでいた。

ジョン・ウォーカーも他の殺人鬼と同じように、殺人衝動が自分自身にも向かっていたのか。

哀れなもんだな。自分の育てた人間に足元をすくわれることになるとは……。

第3の矢

 本堂町の目には見えていた。浦井戸が座っている椅子が穴あき――富久田 保津イドに持ち込んだコックピットだと。

 気付いた時には手遅れで、浦井戸はまんまと名探偵達の罠にかかり、最初の殺人の前――自殺の直前に戻されてしまう。

 彼が完成することは、もうないのだ。

鳴瓢本堂町の不敵な笑み、ただのハッタリじゃなかったな。流石、名探偵と言うべきか。

フフフ、彼はこれからずっと自分の思い通りにならなかった世界を生き続けるのですね。

飛鳥井 木記と百貴

 浦井戸が倒された頃、百貴は死にかけながらも、飛鳥井 木記の元に辿り着いていた。

 助けが来たと喜んで近寄る飛鳥井。そんな彼女に対し、銃を向ける百貴

 飛鳥井は、自分が壊れてしまったことを自覚し、深く絶望する。

何で女一人に世界が狂わされなきゃならねーんだ……。さっさとぶっ殺そうぜ。

君の苛立ちは分かるけど、方法がある内は見逃してやってくれないかな。

箱の中へ

 銃を投げ捨て、彼女が幸せに暮らせる道を必死に考える百貴

 しかし、留まることを知らず、範囲を拡大させていく彼女の能力をどうにかする方法など、そう簡単に見つかる筈もない。

 飛鳥井百貴の銃で自殺を試みるが、弾が込められておらず失敗。

 彼女は、結局、自分を楽にしてくれる人はいないと絶望し、の中へ戻ろうとする。

 そうすれば、少なくとも誰かの役には立てると。

一番良いのは、彼女が自分の能力をコントロール出来るようになることだ。

確かに、それなら全て解決だな……。

まぁ、いずれにしろ。今すぐは難しそうだね。

いつか必ず

 百貴に戻ろうとする飛鳥井の背中に声をかける。

 まだ貴方を救い出すことは出来ない。でもこれからいつか、本当に助けてくれる人が必ず現れるから、希望を捨てずに待っていて欲しいと。

 目の前に立つ酒井戸にも声をかけられた飛鳥井は、その言葉を信じると、ここでずっと待っていると告げ、の中へと帰っていくのだった。

はぁ……、何かやたら百貴飛鳥井に入れ込んでるような感じがするんだが、警察としてなのか? それとも他の理由があるのか?

フフフ、この世界では百貴さんが彼女の見舞いに行っていた筈ですし、鳴瓢さんの代わりに悩みを聞いていたのでしょう。同情してもおかしくありません。

そして

 こうしてジョン・ウォーカー事件は幕を下ろした。

 局長の死は精神衰弱による自殺と片付けられ、ミヅハノメの真実、事件の真相、犠牲者、昏睡状態の職員のことが世間に公表されることはない。

 はそういう構造であり、過去のことも、仕事の秘密も、お蔵入りとなったのだ。

隠蔽は仕方ないけど、昏睡状態のままの職員……。

まあ、生きることを諦めてしまったのでしょうか……。

富久田は完全に死んじまったみたいだが、昏睡状態の奴らは一応生きてるんだろ?

そういえば、井波さんの方はどうなったんだろう?

新たなイドへ

 ミヅハノメの運用は続けられ、今日もまた新しいイドに潜ることになった鳴瓢本堂町

 楽しみだと興奮する本堂町の横で鳴瓢は、飛鳥井と、彼女が作り出すイドに思いを馳せる……。

 死に直すみたいに目を覚ます、奇妙な世界――。

 自分の生にも、彼女の死にも、全てに意味があり、そういう世界でしか出来ない仕事がある。

 そしてそれは、自分にしか成し遂げられないのだと。

酒井戸俺の名前は酒井戸。名探偵だ。

結局、解決せずに投げやがったか……。白駒の死とか、謎が幾つか残ってる筈だが……。

リドル・ストーリーという奴ですよ。ホラーには欠かせません。

白駒 二四男を殺した人間は、まだ蔵の中にいるのです。怖いでしょう?

自殺か、別の人間操って殺した可能性は十分あるがな。

そうですね。でもそうじゃないかもしれませんよ。

う~ん、もやもやする……。

第13話終了

 

さて、どうでしょう? 私のイドの謎は解けましたか?

ああ、分かったよ。

ここに落ちている本は全て、ホラー映画脚本だね。

そのようですね。

そして死体の挟まっていたページは、その作品の上映時間を示している。

あら、本当です。

それと何故、本が全て本棚から出されているのか。その理由は、一度手に取らせる為だ。

お前は自分のオススメしたい作品に触れさせる為、カエルを殺したんだ。つまり、現実のお前は見立て殺人をやりたくてやりたくてしょうがない。

だが人殺しは罪だ。逃げ切れないと分かっているから、最小限の殺人でより多くの作品をオススメする道を選んだ。

それがカエルをこんなにも細かく切り分けた理由だ。

ふふふ……お二人にはお見通しのようですね。

……全く分からなかった。

おい、ウスウラ。お前、頭の中ではそんなこと考えてやがったのか。

何です? そういうあなたも、頭の中では恐ろしいこと考えてるじゃないですか。

お、おい……。

もうこうなったら、カスムさんヤノさんイドにも潜らせてもらいましょう。

ええっ!?

フフフ、すぐ済みますからじっとしていてくださいね。

や、やめろ……!

逃がしませんよ……? さぁ、思念粒子を寄こせええええぇぇぇ……!

うわああ!

んっ? キクチの奴何処行った?

逃げたみたいだね。

謎を解かせろぉぉぉ!!

誰か助けてくれええ!