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アニメ「サマータイムレンダ」第９～１０話 感想

アニメ
今回の内容

アニメ「サマータイムレンダ」の第９～１０話の感想です。ややネタバレ注意。

今回のアニメ感想担当 『異端のネシオ』「異常性クラスメート編」より――

「朝日菜（あさかな） 夏喜（なつき）」「海老原（えびはら） 貝瀬（かいせ）」「永演（えいえん） 宏彦（ひろひこ）」「宇駄松うだまつ 徹平てっぺい」の４人。

7~8話の感想はこちら

宇宙からのメッセージ

《ピッピッピー・ピッピー・ピピピピー・ピピ》

あれ？ 何だろ、この音？ 何処から――

《ピッピッピー・ピピピ・ピピピピー》

うわぁーっ！ えびたろう！ 何かてっぺーから変な音が出てるさー！ ぴっぴーって！

静かに！ 今、師匠は宇宙からの電波を受信してるんだよ。邪魔しちゃダメなんだよ！

《ピピピピピー・ピッピッピッピ》ふぅ……。

あ、終わったの？

いやぁ、失礼した。久々の妹からの連絡だったので、無視する訳にはいかなかった。

妹……。そう言えば、ウダマツ君の家族って、月のコロニーで暮らしてるんだっけ？

うむ。全員未知をその身に秘めた変わり者ですぞ。

で、なんて言ってたの？

それがですな。本庄殿が月旅行の計画を立てているらしく、その手伝いを頼まれた。夏のレジャーとしては変わった場所ですな。

月！？

ふ～ん……、タダで連れてってもらおうっていう魂胆が見え見えだね。ずるいんだぁ。

グフフ……！ 拙者は構いませんぞ。他に希望者がいれば、遠慮無く言ってくだされ。

第９話「流れよ我が涙」視聴開始

　影の力を借り、潮の携帯のロックを解除し、中に保存されていた動画を再生してみた慎平達。

　そこにはなんと潮と潮の影が映っており、潮は自分の影に害が無いことを伝えると、これまで自分の身に起きた出来事を順番に話していく。

　恐らくは、自分達の「作戦」が失敗した時のことを考えて――

 

さて、前回中途半端なとこで切れた続きだね。いきなり、うっしーが二人！

うん。不思議な状態だけど、今からそうなった経緯を聞かせてくれるみたいだね。

グフッ！ 他の誰も知らない秘密の情報！ ワクワクが止まりませんな！

発生

　始まりは、しおりから影を見たと相談を持ちかけられたこと。

　最初は全く信じはしなかったが、翌日の万年青（おもと）浜のゴミ拾い大会で自分の影と出会い、噂は本当だったことに気付いたという。

　その後、彼女は自分の元にやってきた影と協力し、しおりが影を見たというタカノス山に調査に向かったそうだ。

 

えびゃっ！ しおりちゃん雰囲気全然違う！

ほんとだね。普通に明るい女の子だ。これは急に無口になったら皆心配して当然だよ。

何で影はちゃんとコピーしてないのかな？

ふむ、確かに怪しいですな。コピーが不完全だったか、自然に振る舞うことが何か都合が悪かったか……。

影との共闘

　タカノス山で調査を始めた潮達は、立入禁止の立て札を越えた先――菱形医院の旧病棟の近くで、謎の影と遭遇し、戦闘になる。

　突然のことで二人は戸惑うが、潮の影は戦闘の中で自分を影だと自覚し、戦い方も理解する。

　平面が本体、立体は身を守る武器――

　彼女は髪を刃物のようにし、見事、影を退治するのだった。

 

おおっ！ うっしーの影、でーじ強い！

あの髪捌き……。えびの包丁捌きに負けず劣らずといったところだよ……！

はっは、自信家だね。潮さんも影の実力には大興奮みたいだ。

しかし、影の方――。自分こそが本物だと思っていたところで、この事実は重いでしょうなぁ。

そーかなー？ 完全コピーしたんなら、どっちも本物じゃ――

いいや、別物ですぞ。人と影では明らかに能力に違いがありますからな。勿論、この先に待つ運命も――

そうだね。影の方は本物を消さないと、いずれ消える……。いきなりあと数日しか生きられないと分かったら、悲しいだろうね。

なら最後は笑えるように、充実した夏にすれば良いさー！

取り戻した記憶

　潮からのメッセージを聞いて、全てを思い出した影潮。

　同時に影としての力も取り戻した彼女は、その力で慎平と窓を７月２１日のプライベートビーチへと誘う。

　これが過去の再生――

　慎平達は浜辺に集まるしおり達の姿を目にし、驚くのだった。

 

エッ！？ ちょっと待って！ いきなり凄い能力見せられてついていけてない！！

でーじ超能力やっさー。

ふ～む……。記憶のデータを共有する。少々、機械的だが、理解はできますな。

自分の見た光景を他人にも見せられる……。これ、タイムリープと組み合わせれば、先に起こる出来事を過去の人間に見せられるんじゃない？ ほら、あの夏祭りの惨劇をさ。

グフフ、面白いことを考えますな。

２１日の真実

　潮の影の能力により、慎平と窓は、２１日に起きた海難事故の真実を知る。

　やはり、潮を殺したのはしおりの影で、彼女は海の中で潮と潮の影を始末した後、本物のしおりを食べて入れ替わり、まんまと窓と澪に救助されたのだった。

　全てを目に焼き付けた慎平と窓は、影に対する怒りで感情がぐちゃぐちゃになる。

　一方、潮の影は、二人を守れなかった悔しさで、胸がいっぱいだった。

 

し、しおりちゃんが食べられちゃったさー……。つまり、もう息が……

ああ……、残酷な映像だったね……。潮さんもしおりちゃんも、かなり苦しい思いをしたと思うよ。

えびは怒りと悲しみでどうにかなりそうだよ！ あんなに海老が好きそうな元気な女の子だったのに！

これは復讐せずにはいられませんなぁ……。きっとしおり殿の影はまだ生きていますぞ！

ハイネの魔の手

？？？「見ーつけた。」

　怒りや悲しみをぐっと堪えたところで、慎平は何者かに腕を掴まれる。

　振り返るとそれはしおりの影――

　過去の映像とは触れ合ったり話し合ったりはできない筈だが……、何かがおかしい……！

　しおりの姿が夏祭りの最後に見た少女――ハイネの姿へと変わっていく！

　急いで影潮は、過去の記憶の再生を中断するが、慎平の腕には、不気味な手形が残されるのだった……

 

えびゃあああ！！ 変な痕付けられちゃった！！ 汚い！

これは……かなりマズそうだね……。

まさかこんな形で干渉してくるとは思いもよりませんでしたなぁ。やはり向こうも未来の記憶を……。

あ、アドバンテージが無くなっちゃったさ～……。

第１０話「闇の中へ」視聴開始

　手形のことは気がかりだが、一旦考えるのはやめ、潮の話にあった旧病棟の探索に向かうことにする慎平達。

　しおりの影との戦いで記憶にダメージを負った影潮も元の力を取り戻したので、今後、影との派手な戦闘も可能だろう。

　慎平と窓はしっかりと装備を整え、再び集合するのだった。

窓「そんな装備で大丈夫か……！？」

影潮「問題無い！」

 

おやぁ？ 何処かで聞いたセリフですな。懐かしいですぞ。

確か……いや、彼には７２通りの名前があるから、なんて呼べばいいのか……。

工工工ｴｴｴｴｴｴｪｪｪｪｪｪ(ﾟДﾟ)ｪｪｪｪｪｪｴｴｴｴｴｴ工工工

アハハ。皆大好きみたいだね。

旧病棟探索

　影の力を取り戻し、一度コピーしたものなら何でも変身できる能力に加え、他の影の気配を察知できるようになった潮。

　慎平達は彼女を頼りに怪しげな旧病棟の探索を進めていく。

　築１００年を超える古い建物だが、ここに影との繋がりを示す何かはあるのか。

 

歴史のある建物とは素晴らしいですなぁ。拙者も一緒に探索したくなりますぞ。

影の潮ちゃんの御蔭で突然襲われる心配もないしね！ 安全！

でも影って潜れば凄いスピードで動けるし、一気に距離を詰められたらヤバいかもよ？

えびゃ……。

ヒルコ様の腹の内

　旧病棟の中で気味の悪い像を発見した慎平達。

　異形の姿をしていることから、頭に浮かぶのはヒルコ様だが、何故そんなものがここにあるのか。

　像をスキャンし、腹の中にあった鍵をコピーした潮は、隠し扉を開き、慎平達と共に影の気配の濃い地下へと向かう。

 

またヒルコ様だ……。

グフフ、やはり奴らはこの島の深いところに潜んでいるようですな。

えびゃ……、ほんとに行くの？ 絶対敵の本拠地だよ！

なんくるないさー！ 暗くてジメジメが好きな陰キャマジムン達を太陽の下に引き摺り出すよ！

サカナちゃん！ 吸血鬼じゃないんだからそんなことしても意味無いってば！

影の赤ん坊

　菱形医院旧病棟の地下に降りた慎平達は、そこで大きな赤ん坊の姿をした影を発見し、戦闘を開始する。

　武器を力いっぱい振るう窓――

　落ち着いて状況を俯瞰し、ネイルガンを放つ慎平――

　隙を突いてトドメを刺す影潮――

　楽勝とはいかなかったものの、自分達だけの力で影を倒すことに成功するのだった。

 

えびゃああぁ！！ 影の赤ちゃん！ バイオハザードが始まったよ！！

意外にすばしっこかったね。体を丸めてころころ転がって。

窓殿、体を張りましたなぁ。敵が一体なら、この三人で十分勝てますぞ。

でも、もし沢山出てきたらどうするんだろうね？

潮ちゃんの索敵能力をえびは信じるよ！

窮地は続く

　影を倒し、自信をつけた慎平達だが、途中から洞窟の雰囲気ががらりと変わり、突然、影の気配が強くなる。

　気が付いた時にはもう遅く、慎平達は先程戦った赤ん坊の影達に囲まれていた。

　一体何故――

　絶体絶命のピンチに、慎平は潮だけは守らねばと、声を張り上げるのだった！

慎平「走れ潮ぉ！！」

 

えびゃあああ！！ 役立たず！！

でっかい赤ちゃんがいっぱいさー！

マズいね……。ウダマツ君。これはどういうことだろう？

ふむ、たった今発生したか、気配を消す術を持っているのか、他の要因で気が付かなかったか。可能性は色々考えられますな。

第９～１０話終了

 

ところで永遠殿。ヒルコ様についてはどの程度、知識がありますかな？

ああ、イザナギとイザナミの子どもだよね。体が不自由な子ども――所謂、障害児だったから、不浄なものと扱われ、流されちゃったって聞いたけど。

な、何か可哀想さー。そんなことしたら恨まれそう。

まぁ、神話において生み損ないはよくあるケースだよ。流されたヒルコはその後、兵庫県の海岸に漂着して、七福神の一人、えびす様として人々から信仰を集めたみたい。

えび！！

本来消える筈が、人々に拾われ、漁業の神に生まれ変わった訳だね。

まぁ、それでもやっぱり、作品によっては恨みで闇堕ちって展開も描かれるかな。

恐ろしやー。

11~12話の感想はこちら