自分が好きな漫画を紹介していきます。
第1回目は同人サークル「模造クリスタル」の作品。
「模造クリスタル」
独特な世界観・作風で注目されている漫画同人サークル「模造クリスタル」。
現在、『ビーンク&ロサ』、『スペクトラルウィザード』、『黒き淀みのヘドロさん』『スターイーター』が商業単行本化されています。
今回はWeb漫画『金魚王国の崩壊』と、上記の作品から幾つか読んだ感想を少し書いていきます。
ネタバレは控えめです。
「金魚王国の崩壊」
「模造クリスタル」の長編Web漫画で、現在も連載中。
金魚を愛する女子小学生「
「模造クリスタル」の作品を全て読んだ訳ではありませんが、自分の中では今のところ面白さ的に一番です。
序盤の内容を簡単に説明すると、
主人公「ミカゼ」は、夏祭りの金魚救いで金魚を手に入れ、飼い始めたことをきっかけに、生き物を殺し、食べることに対して激しい嫌悪感を抱くようになる。
ミカゼ「お魚さんかわいそう!」
そんな心優しい少女「ミカゼ」。
しかし、命を粗末に扱う人間に対しては非常に冷酷で、クラス内で問題を起こして不登校になり、その後、自分の妄想に浸るようになる。
次第に、人間は罪深い生き物、悪だと思うようになり、周囲の人間に対し心を閉ざしていってしまう……。
こんな感じで、絵柄の可愛さとは裏腹に、中々鬱で考えさせられるストーリーになってます。
彼女が最終的にどんな人間に成長してしまうのか……。
更新が非常に待ち遠しいです。
「ビーンク&ロサ」
怪人と、それと戦う正義の味方が存在する世界で、怪人に拾われ育てられた少年「ビーンク」と少女「ロサ」の日常を描いた作品。
怪人と正義って言っても、バトルものではないです。
変わった境遇で育った少年と少女のちょっとした不安や喜び……、それをサイドストーリーを交えながら描いている……。
これもまた、色々と考えさせられるような内容になってます。
ロサ「いらないですよ 普通の友達なんて」
この作品を面白いと感じるかどうかは、どれだけ登場人物達の言葉・考え方に共感できるか……それにかかっているでしょう。
物語の最後、自分はある種の悲しみ、寂しさを覚えました。
しんみりとした気分に浸りたい方にオススメ。
「スペクトラルウィザード」
テロ組織である「魔術師」と、それと戦う「騎士団」が存在する世界で、指名手配犯の一人として逃亡生活をする魔術師「スペクトラルウィザード」の「孤独の苦しみ」を描いた作品。
スペクトラ「戻りたい、孤独を言葉でしか知らなかったあの頃に……」
かつては魔術師ギルドで元気に活動していた「スペクトラルウィザード」。
しかし、多くの魔術師が逮捕・処刑されたことでギルドは崩壊。
仲間達を失い、一人寂しく暮らす「スペクトラルウィザード」。
今の彼女には、かつての勢いも、居場所も、生きる目的も……何も無い。
そんな感じの作品。
自分はラストでちょっぴり感動。
孤独の苦しみに共感できる方にオススメ。
「黒き淀みのヘドロさん」
黒魔術によってヘドロから生み出された人造人間――ヘドロさんが主人公の作品。
「白馬の騎士」(所謂、正義の味方)として作られた彼女は、「クラウネッサ」と名付けられ、早速人助けをしていくが……、誕生したばかりで純粋な心を持つが故に、様々な壁にぶつかり、悩み苦しむことになる……。
やがて……自分がヘドロなんて「悪」から作り出されたことに疑問を持ち始め……。
クラウネッサ「もっとすてきなお菓子とか……ふわふわ生クリームから作ってくれたらよかったのに……」
生みの親への不満が募っていきます。
彼女が最終的に行き着くのは、「善」か「悪」か……。
そんな感じの作品。
彼女がぶつかる問題は割と重たい内容で、『金魚王国の崩壊』と同じく、絵柄の可愛さとは裏腹に、中々鬱々としています。
この作品は2巻で完結。
少々物足りなさを感じる部分もありましたが、これもオススメの作品。
集めた
まずWeb漫画の『金魚王国の崩壊』を読んで、それで気に入った方は他の作品にも手を出したら良いんじゃないでしょうか?
自分はそんな感じです。
同人誌やDL販売のものはまだ手に入れてませんが、興味はあるのでその内、買うかも。