『異端のネシオ』のキャラ達がTRPGをするお話パート10。ルールは旧版。
状況
カスム SAN 50
ククル SAN 65 こぶし+20 行動成功率ボーナス+10
エビ SAN 40
チヂリ SAN 75 跳躍+20 耐久力 13 → 10 MP 15 → 8
ユウガ SAN 60
異能について
・カスム 《危険予知》:自動発動。MP-1。成功率100%。自分の身に迫る危険を察知。
・ククル 《君を射止める三本の愛の矢》:任意発動。MP-1。成功率90%。対象の異性を3分間魅了状態にする。同じ相手には使用出来ない。
・エビ 《食用エビ》:任意発動。MP-1。成功率90%。自分を食せる状態にする。また、発動中は水の中でも呼吸ができるようになる。
・チヂリ 《シミュレーション》:任意発動。MP-1。成功率90%。自分の行動の結果を前もって知る。
・ユウガ 《Dead Angle》:任意発動。MP-1。成功率90%。詳細不明。
VS 巨大タコ & 巨大イカ
巨大なタコとイカの出現で、ビーチはパニック状態。人々は逃げ惑っている。
しかし、お前達は人混みから離れていた為、すぐにその混乱に巻き込まれることはないだろう。
SANチェックは?
無論する。成功1D3、失敗1D10だ。
1D10……。
カスム SAN 81 / 50
ククル SAN 35 / 65
エビ SAN 30 / 40
チヂリ SAN 71 / 75
ユウガ SAN 1 / 60 クリティカル!
カスムだけ失敗!
何でだよwww!
うおー、でけーなぁ。
あれをぶっ殺せると思うと興奮してくる。
食べられたい!
クリティカルを出した俺はククルと同じくテンションが上がり、しばらくの間、行動の成功率が+10される。
ではそれぞれSANを減らしていくぞ。
SAN減少 1D10 → 9
カスム SAN 50 - 9 → 41
カスム アイデアロール 36 / 55
一時的狂気 1D10 → 5 (極度の恐怖症)
SAN減少 1D3 → 3
ククル SAN 65 - 3 → 62
SAN減少 1D3 → 2
エビ SAN 40 - 2 → 38
SAN減少 1D3 → 3
チヂリ SAN 75 - 3 → 72
SAN減少 1D3 → 2
ユウガ SAN 60 - 2 → 58
うあー! 海がトラウマになる! 何だよあの化け物!
その勢いで仲間呼べよ。
あー、そうか。恐怖でその場から動けないけど、スマホで仲間は呼べるよな?
おっと、その前に決めてもらうことがある。
あの脅威に立ち向かうか。それとも逃げるか。
化け物はどんな様子だ?
触手はこちらに向かってきている。しかし、スピードは遅いので、逃げる時間はあるだろう。
よっしゃお前ら。今日の昼飯はタコ焼きとイカ焼きだ!
エビは!?
エビは折角泳げるんだから潜って触手何本か引き受けてくれねーか? 流石にいっぺんはキツい。
う~ん……。どうしようかな……。
巨大エビいるかもしれねーぞ?
じゃあやる!!
チヂリ、ククル、エビの3人は戦闘だな。じゃあ俺もカスムを安全な場所に避難させたら加わろう。それまで頑張ってくれ。
あっそうだ。武器調達しねーと。
ん、ああ、スイカ割りの棒じゃ無理だよな……。巨大タコとイカにダメージ与えられそうな武器って近くにあるか?
刃物は海の家。銛なんかは誰かが持ってるかもしれないな。
カスムの仲間に武器持ってきてもらわないか?
倒せないと思うんだが……。
そういやタコもイカも真水で弱るって聞いたことあるな。
それは無理だろ。陸に上げない限り。
雨が降ってくれりゃこっちのもんなんだが……、ずっと晴れって言ってたしな。
おい、あまり考え込んでると時間を進めるぞ。
しゃーねぇ、とりあえずあたしは海の家から包丁持ってくる。
じゃあ俺は銛持ってる奴がいないか探すわ。
わたしは海に潜って巨大エビ探す!
ではここからDEX順の行動になる。順番はこんな感じだ。
1:チヂリ DEX 12(-2)
2:カスム DEX 12(-2)
3:巨大イカ DEX 10
4:ユウガ DEX 9(-2)
5:エビ DEX 8(-2)
6:ククル DEX 6(-2)
7:巨大タコ DEX 5
巨大タコとイカが出現したのを見て、一番始めに動いたのはチヂリ。
武器を手に入れる為、逃げる人々を掻き分け、海の家へと向かう。
ここで人の波に飲まれず海の家に辿り着けるか、幸運で判定する。
チヂリ 幸運 97 / 75 ファンブル! < デデーン!
ちょっと待てよ! またか!?
残念ながら、チヂリは逃げ惑う人々の波に飲まれてしまった。ぶつかって倒れたところを踏まれ、1D2のダメージ。
ダメージ 1D2 → 1
チヂリ 耐久力 10 - 1 → 9
いって! ふざけんな!
チヂリはこのターンで海の家に辿り着くことはできなかったな。
じゃあ次、俺か。スマホで仲間を呼ぶ。
カスムは恐怖に陥りながらも、チヂリに言われた通り、ギンジロウ達にSOSを発信した。ここは特に判定は無い。
それでは巨大イカのターン。海を泳いでビーチに接近。次のターンで逃げ遅れた人々への攻撃を始めるだろう。
やべぇ、あいつら10本と8本で18回行動してくるぞ。
上等だよ、全部かわしてやる。
その次は俺のターン。カスムを背負ってホテルまで逃げる。
問題無く背負えるかどうかはSTRとSIZ÷2の対抗ロールで決める。
俺のSTRは16。カスムのSIZは14。よって成功率は95%。
今、テンションが上がって成功率が+10だから、ここは自動成功だ。
あああぁ、でか過ぎる。あんなのに挑むなんてどうかしてる……!
さぁ逃げるぞカスム。ほら、俺の背中に。
あ、あぁ……。
俺はカスムを背負い、ホテルまで逃げた。
次はエビのターンだ。
行っくよー!
異能と水泳。エビは上手く巨大生物の気を引けるか……。
エビ 異能《食用エビ》発動 2 / 90 クリティカル! MP 8 - 1 → 7
エビ 水泳 97 / 90 ファンブル! < デデーン!
あれ?
振れ幅やっば。
まぁここのファンブルは直前のクリティカルで相殺してやろう。
やった! 巨大エビさんがいないか目星も振る!
エビ 目星 6 / 25
エビは目を輝かせて巨大エビを探したが、海の中にいたのは巨大なタコとイカだけだな。
もう食べられちゃったのかなぁ……?
それじゃククルのターン。お前は銛を持った客を探すんだったな?
やっぱ難しいか?
幸運-30%で成功するなら考えよう。
ククル 幸運 96 / 35(-30) ファンブル! < デデーン!
うぉい! だから振れ幅どうなってんだよ……!?
ククルは逃げ惑う女の集団にぶつかって倒れ、思いっきり踏まれてしまったな。1D2のダメージ。
ダメージ 1D2 → 1
ククル 耐久力 13 - 1 → 12
ぐああ! 全身を足コキされている!!
では最後、巨大タコのターンだ。イカと同じく、泳いでビーチに接近。次のターンから触手で攻撃してくる。
1ターン目終了。2ターン目、ここから本格的に戦闘開始だが、やばそうなら途中で逃げることもできるからな、忘れるなよ。
絶対逃げた方が良かっただろ……。どうなっても知らないぞ。
チヂリのターンだ。
チヂリは踏まれてボロボロになったが、何とか海の家に辿り着き、無人の厨房から包丁を手に入れることができた。
念の為、2本持って行きたいんだが……。
いいぞ。チヂリは両手に包丁を持ち、海の家を飛び出したところでターン終了だ。
次はカスムの番だが……、俺に背負われているので何もできないな。
ギンジロウ達が来るまでどれくらい掛かるだろうか?
それは分からない――が、あいつらの能力的に、来たら一気に逆転できるだろう。
そうか……。
さて、では次はいよいよ巨大イカの攻撃。攻撃対象は1D10で決める。割り当ては以下の通りだ。
1:エビ
2:エビ
3:エビ
4:チヂリ
5:ククル
6:その他
7:その他
8:その他
9:その他
10:その他
攻撃が当たる確率は10分の1か……。
エビかその他に行ってくれればノーダメージだな。
では振るぞ。
巨大イカ 攻撃対象 1D10 → 9
巨大イカの触手の内の1つが人間を捕らえた。
うわあああ!!
捕まった男は必死に抵抗するが、巨大な触手の力に抗うことは不可能。彼は触手と共に海の中へ消えていった。
いやちょっと待ってくれ、もしかして即死攻撃か?
寧ろどうして耐えられると思った?
う~ん…………。
後、巨大イカとタコはそれぞれ2回行動だ。もう1度、巨大イカは動くぞ。
やっべーわこれチヂリ! やっぱ逃げようぜ!
逃げたい奴は勝手に逃げてろ。2体共あたしが倒す!
巨大イカ 攻撃対象 1D10 → 3
おっ、巨大イカの2度目の攻撃はエビに向かったな。
食べられる!
抵抗しないつもりか?
わたしは料理だから。料理は抵抗なんてしないよ。
そうか……。じゃあエビは触手に捕まり、巨大イカの口の中へと引っ張られていった。
ちなみにこれは海の中の出来事なので、陸の2人はエビのロストに気付くことはない。
…………。
…………。
次は俺のターン。カスムを背負い、ホテルに辿り着いた。
このターン、カスムをここで休ませれば恐怖から回復するだろう。俺は適当なソファを見つけ、カスムをそこに座らせた。
はぁ……。
今のホテルの状況だが、俺の他にも助けを求めに来た客が何人かいて、ビーチ程ではないが、少しパニック状態だ。従業員達が必死に客を宥めている感じだな。
ここは安全なのか……?
いや、ビーチからそんなに離れた訳じゃないから、100%安全とは限らない。
あいつら大丈夫かな……。
俺が様子を見てくる。カスムはここで待っててくれ。
そう言って俺はビーチに戻ることにした。次のターン。
エビはロストしたから、ククルの番。どうする?
逃げるよ。全速力でな。
OK。この状況での逃げるはDEXで判定しない。次の巨大タコの攻撃が当たらなければ逃げるに成功したことにしよう。
タコの攻撃対象は1D8で決める。割り当ては以下の通り。
1:チヂリ
2:ククル
3:その他
4:その他
5:その他
6:その他
7:その他
8:その他
巨大タコ 攻撃対象 1D8 → 8
巨大タコ 攻撃対象 1D8 → 6
名前の知らない人間2人がタコの触手に捕らえられ、海の中へ消えていった。
2ターン目終了。ここでククルは逃げることに成功したので、残ったのはチヂリ1人。
もうだいぶモブ達も逃げたので、3ターン目はチヂリが総攻撃を受けることになるだろう。
寧ろ都合が良い。触手同士を絡まらせて玩具にしてやるよ。
マジでやる気なのか……!?
ここで行動表を整理しよう。
1:チヂリ DEX 12(-2)
2:巨大イカ DEX 10
3:ユウガ DEX 9(-2)
4:巨大タコ DEX 5
3ターン目、最初はチヂリのターン。さぁ巨大生物とどう戦う?
まずは走って触手を誘導する。
それではDEX×5で判定しよう。
チヂリ DEX×5 82 / 60
チッ……駄目か。
上手く走ることはできなかったな。触手を絡ませるのは失敗。
では……巨大イカのターン。チヂリに対して触手を伸ばす。
かわしてカウンター攻撃。
シミュレーション使わなくて大丈夫か?
さっきからでかい目出てるから、次は小さいと信じる。
捕まったら脱出はほぼ不可能だぞ?
あたしはこんなところじゃ終わらねーよ。
分かった。チヂリの回避――50%。
チヂリ 回避 31 / 50
成功! チヂリは自分に向かって伸びてきた巨大イカの触手を避けた!
喰らえカウンター!
待った待った。そのチャンスがあるかどうかは幸運で判定する。
チヂリ 幸運 41 / 75
チヂリ ナイフ 8 / 80
両手に持った包丁で滅多刺しにする。
ダメージは1D6+db。2本あるから更に追加ダメージで+2するか。
ダメージ 1D6 → 5
ダメージボーナス 1D4 → 2
合計ダメージ 7 + 2 → 9
巨大イカの触手A 耐久力 30 - 9 → 21
どうだ!?
まぁかなり大きなダメージが入ったが、相手は巨大イカだからな。触手1本倒すのに後2回同じ量のダメージを与える必要がある。
無理ゲーじゃねーか!
本体が出てくりゃ早いんだがな……。まぁあたしにはシミュレーションがある。ギリギリまで戦って、MP尽きそうになったら逃げるさ。
さて、巨大イカ2回目の行動。また同じ触手でチヂリに攻撃。
今度はシミュレーション使って回避する。
チヂリ 異能《シミュレーション》発動 63 / 90 MP 8 - 1 → 7
チヂリ 回避 10 / 50
チヂリ 幸運 91 / 75
チヂリは2回目の攻撃も避けることができたが、反撃のチャンスは生まれなかったな。
さぁ来い次、タコォ……!
いや、その前に俺の行動だ。ビーチに戻ってきた俺は、チヂリがピンチだと分かったので、早速異能を使用する。
ユウガ 異能《Dead Angle》発動 64 / 90 MP 12 - 1 → 11
ユウガ 拳銃 21 / 85(+10)
ユウガ 拳銃 5 / 85(+10) クリティカル!
ユウガ 拳銃 27 / 85(+10)
一発目ダメージ 1D10 → 7
二発目ダメージ 1D10 → 4×2 → 8(クリティカルボーナス)
三発目ダメージ 1D10 → 7
巨大イカの触手A 耐久力 21 - 22 → 0
!?
Dead Angleによって一瞬で場所を移動した俺は、銃を連射。チヂリがダメージを与えていた触手を一時的に戦闘不能にした。
何でお前銃持ってんだよ!?
こんなこともあろうかと、車に隠しておいた。相手が化け物なら必要だろ。
あたしの分は?
いや、ねーよ。ここは逃げるぞチヂリ。
何だよ。あたしはまだやれるぞ。
まぁ聞け。俺のDead Angleは簡単に言えば瞬間移動、ターンを消費しない。このまま連続行動で奴らの触手をボロボロにすることはできるだろう。
でもな。完全に倒すことはできない。海の中じゃ銃は使えないしな。
だから俺が触手を引き付けている内に逃げろ!
分かった。後で武器寄こせよ。
ではチヂリが逃げ、それを確認した俺も逃げ、この戦闘は終了だ。