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アニメ「無能なナナ」第１２話 感想

アニメ
今回の内容

アニメ「無能なナナ」の第１２話「見えざる刃 PART3」の感想です。ややネタバレ注意。

今回のアニメ感想担当 「異端のネシオ」「異常性クラスメート編」より――

「天瞑（あまくら） 幽鵡（かすむ）」「本庄（ほんじょう） 百合（ゆり）」「清条（せいじょう） 瑩覼（えいら）」「子蜂（こばち） 蜜栄（みつは）」「芽葺（めぶき） 詩与（しよ）」「永演（えいえん） 宏彦（ひろひこ）」「只乃（やの） 博人（ひろと）」の７人。

11話の感想はこちら


第12話 見えざる刃　ＰＡＲＴ３

見えざる真相

　

生徒会室 

　

それで、皆さんは石井さんを殺害した犯人は誰だとお考えですか？

《幽体離脱》を使えるモグオの子分だろう。あの力なら、モグオリサイタルの最中でも隣の部屋の石井を殺害し、フウコの仕業に見せかける偽装工作ができた筈だ。

強いよな、あの能力。体がその場に残るっていう弱点はあるけど……。

でも、動機が分からないよね。

やはり、橘さんが言っていたように、頭がおかしくなられたとか……。

心を読めるナナさんを真っ先に狙わなかったってことは、衝動的な殺人だった可能性があるよね？

衝動的……。にしては、偽装工作とかちゃんとやってるんだよな。俺は計画的だと思う。

少し気になる点があるのですが、石井さんの部屋に幽体離脱で移動したとして、凶器は何処で手に入れたのでしょう？

あらかじめ石井の部屋に隠しておいたんじゃないか？ それで殺した後、トイレに流して処分。

確かに壁を抜けられるなら、石井さんの部屋の扉か窓を内側から開けて、何でも中に入れることは可能ですが……。

＜＜ガララ――＞＞ やれやれ、浅はかだね。君達は。

ん。ヤノ、何の用だ？

君達に少し助言をしようと思ってね。石井君の部屋の状態をよく思い出してみるんだ。血の飛び方、部屋の荒れ方、気付くことがある筈だよ。

ど、どんなんだったっけ？

血は何故か窓の周辺にしか付いていなかった。そして、部屋の中はまるで窓の方から強風が吹いてきたかのように、荒れていた。

お……確かに、カーペットのめくれ方、ゴミ箱の倒れ方、物の飛ぶ方向が一致してるな。

ちょっと！ フウコちゃんを疑ってるの！？

犯人とまでは言っていないよ。ただ、無関係とは言い切れないかもしれない。

う～ん、マジで真相が気になるな……。

第１２話視聴開始

　浴槽の中で気を失っているミチルを発見し、慌てて駆け寄るナナ。

　彼女の身に一体何が起こったのか。体に触れても、目を覚ます気配はない。

　まだ息はあるようだが、このまま放っておけば死ぬかもしれない……。それは暗殺者であるナナにとって都合が良い筈なのだが……。

ナナ（いや、今はマズい……。マズい筈だ……！）

助けたか……。島に来た頃のナナ君なら、迷わず見殺しにしただろうね。

だいぶ揺らいでるよな。これからどうするんだ？

そりゃあもう！ ミチルちゃんをぺろぺろして――

委員会との付き合い方を、考えなくてはならないでしょうね。

ミチルの容体

　とりあえずベッドまで運んだものの、ミチルの息はだいぶ乱れており、脱水症状が出ている為、このままにしておくことはできない。

　ナナは、回復させて何が起こったのかを説明させる必要がある、怪しげな顔をしていた疑惑も残っていると、自分を納得させ、彼女の介抱を続ける。

脱水症……！ いけません。早く水を飲ませてあげてください。

塩分も必要ですから、こういう時はスポーツドリンクが効果的ですね。

はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……！

いかん、こっちも凄い熱だ！

んぐぅ！ はちみつ、あまいぃ！

くさったしたい

　島の医者は既に本土に帰っていると言われ、仕方なく薬についてはキョウヤを頼ることにしたナナ。

　彼はちょうど石井 リュウジの死亡推定時刻を確かめている最中で、凄い臭いであったが、何とか事情を説明し、薬を分けてもらう。

鼻が利かないとこういう時、楽だね。

……あれ？ 死亡推定時刻、まだ確かめてなかったんだな。

だいぶ絞られていたからね。しかし、死後硬直の度合いからすぐに分かりそうなものだけど……。

付きっきりの看病

　キョウヤのアドバイスに従い、ミチルに呼びかけ続けるナナ。

　途中、心配したフウコが様子を見に来て、交代を申し出てくるが、事件の容疑者は信用できず、適当なことを言って追い払う。

　今は他のことを考える余裕はなく、ナナは早くミチルが回復するよう祈るのだった。

フウコが怖い……。

う～ん……。親切にしてくれているようにも見えるし、口封じのチャンスを窺っているようにも見える。

判断するには、まだ情報が足りませんね。

心を読む能力が欲しくなってきます。

代償

　献身的な看病の結果、遂にミチルは目を覚まし、安堵するナナ。

　早速、何が起きたのか話を聞くと、どうやら首に酷い怪我を負った猫を治療した後、能力の代償で体調を崩し、倒れてしまったらしい。

　ミチルはナナが手に怪我をしていることに気付くが、ナナは思わず手を払い除け、こんな怪我は放っておいても治ると、彼女を怒鳴り付ける。

うわぁ……、能力の使い過ぎか。

まぁ、当然の結果だろう。ちょっとした切り傷にまで能力を使っていたら寿命なんてすぐに無くなる。

馬鹿過ぎて、とても医者を目指してるとは思えない……。自分が死んだら終わりだろ。

動物殺し

　森の中で動物殺しの犯人と思われる人物を見かけ、声をかける橘。

　誰を殺そうとも非難するつもりはないが、動物を殺すのはやめろと。

橘「私達は皆同じ、人ならざる下等生物だろうに。」

下等生物。確かに共存せず、殺し合うのは、生物として失格だけど、あまり悲観し過ぎるのは良くないね。

ええ。私達は人種・性別・能力の壁を乗り越え、手を取り合って生きてゆかねばなりません。

橘もナナも殺人者だが、まだ救いようがある方だ。早くこの狂ったショーを終わらせて、新しいスタートを切ってもらいたいな。

鶴岡

　一方、島の教職員からの救援要請を受け、動き始めた委員会。

　彼らは既に５、６人の能力者を殺害しているナナのことを、少女にしてはよくやったと言い、彼女を指導した鶴岡という男を褒め称える。

？？「本当に先生自ら視察に赴かれるのですかな？」

鶴岡「無論だ。ナナは俺の家族も同然なのだから。」

鶴岡……。遂にボスらしいのが出てきたな。

ナナさんを暗殺者に育て上げた人物ですね。一体どんな人間かと思っていましたが……。

こんな悪の組織みたいな会議に参加してる時点で、だいぶまともじゃないな。

キョウヤの調査

　モグオの子分達から、最近、森の動物が首を切られて殺されているという話や、石井の人柄についての話を聞くキョウヤ。

　石井はよく合コンのセッティングをしていたらしいが、彼自身は参加せず、浮気をしていた可能性は無さそうだ。

しかし、フウコさんが疑り深い性格だったら？ ユウカさんのように少し病んでいたとしたら？

殺して自分だけのものにするとか？ もう勘弁してくれ……。

流石に同じパターンは無いと思うから、私は幽体離脱の男の子を疑うかな。

ミチルの過去、ナナの葛藤

　ミチルへの感情を必死に殺そうとするナナ。

　しかし、彼女の過去――がんを患ったヒトミという少女との思い出話を聞いてしまい、心は揺れに揺れる。

　取り出した携帯の画面に表示された、ミチルの推定殺害人数――。

　果たしてこれは……、何なのか。

遂に芽生えたようですね。委員会への疑念が。

しかしそれでは、今まで自分がやってきたことを否定することになる。果たして彼女は罪に耐えられるだろうか？

全部委員会が悪い！

最低過ぎる……。

第１２話終了

 

さて、丁度良い機会だし、僕も能力を明かしておこうか。

Ｓ級能力――《全次元世界帝王（アドミニストレーター）》。周囲に存在する人間が持つ能力を管理・調整できる優秀な能力だ。

やろうと思えば、異能の使用を禁じたり、身体能力を大幅に低下させることも可能だよ。

説明聞く限り、まるで勝てる気がしないけど、使ったことないよな？

ああ。こんな能力に頼ってもしょうがないからね。僕は使ったことないよ。

本当はそんな能力持ってないんじゃないの？

フフフ、異能で張り合うことの愚かしさ、いずれ君達も理解することになるだろう。

13話の感想はこちら