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アニメ「探偵はもう、死んでいる。」第９話 感想

アニメ
今回の内容

アニメ「探偵はもう、死んでいる。」の第９話「SPES」の感想です。ややネタバレ注意。

今回のアニメ感想担当 「異端のネシオ」「異常性クラスメート編」より――

「菊池（きくち） 涯（がい）」「死瑪（しば） 遊餓（ゆうが）」「只乃（やの） 博人（ひろと）」「落花（おちばな） 千々莅（ちぢり）」「吊場（つるば） 茲（ここ）」「本庄（ほんじょう） 百合（ゆり）」の６人。

8話の感想はこちら

SISTERS

 
ＡＭ５：１２　太平洋・上空

 

 

Ｚｚｚ…………。

よし、準備ができたぞ。後はこれをツルバにぶっかけるだけだ。

はぁ～……マジでだりぃ。飛行機の中で血を抜かれるとかヤベーだろ……。

機内の酸素濃度は地上の４分の３だからね……。苦しくて当然だよ。

何で地上と同じじゃねーんだよ……。

それは外との気圧差で飛行機が壊れるからさ……。

でも、これでリスカちゃんを呼び出せるなら……、私は耐えてみせる！

では、今からこのメアリガンＲ１８を使って、吊場 茲の中に眠るもう一つの魂を呼び醒ます。

＜＜バシャアアアアアア！！＞＞

…………………………

（もぞ……もぞもぞ）

あ！ 動き出したよ！

（もぞもぞ……むくり……）

はぁぁぁぁぁぁ……。美味しい血ぃ……。

久しぶりだなリスカ。話は聞いてたか？ 妹の代わりに、アニメ感想に参加してもらうぞ。

しょうがないなぁ……ちょっとだけだよぉ……。

第９話視聴開始

　シャルも加え、クルーザーでSPESの拠点へと向かうシエスタ達。

　彼らの目的は、ヘルを討伐し、アリシアを奪還すること――

　３年間、繰り広げられた戦いも、いよいよ決着かと、君塚は感慨に浸るのだった。

 

…………。決戦にしては、随分、人数が少ないようだけど、もっと仲間は連れてこれなかったのかい？

３人とか舐め過ぎだろ。敵が何人いるか分からねーのに。

あぁぁぁぁ……あの金髪の子、良い味がしそうぅ……。あの柔らかそうな胸、噛み千切ってみたいぃ……。

ふふ、あの子はシャルちゃんって言うんだよ。私と同じでシエスタちゃんのことが大好きなの。

いいねぇ……あの真っ白な肌。腕をねじねじして真っ赤になったところに穴開けて、噴き出してきた血をちゅーちゅー吸い上げたい……。

おい、キクチ。何かとんでもないこと言い始めたぞ。

心配いらない。たんもし好きの人間は変態が多いから大丈夫だ。

おい、適当なこと言うな。俺はリョナ好きだぞ、割と。いつあの娼婦みたいな女共がだるまみたいになるか、今か今かと待ちわびてる。

キヒヒヒ。確かこれからあの白い子、死んじゃうんだよね。どうなるのか楽しみぃ……。

心臓が無事の死に方ってのは確定だぞ。

つまり、それ以外の部分はどう傷付けてもいい。作者のセンスの見せどころだよぉ。

死の香り

　シエスタの指示通り、シャルと行動を共にする君塚。

　彼らは警戒しながら建物に近付くが、特に戦闘員などは配置されておらず、あっさり中への侵入を果たす。

　２、３戦は覚悟していたのにと、拍子抜けする君塚達。

　だがそこには、謎の生物の死体が大量に捨てられていて……

 

あぁぁん、死体がいっぱぁい……！

きったねぇな……。ちゃんと掃除くらいしとけよ。

駄目ぇ！ このままがいいのぉ！

極めてなにか生命に対する侮辱を感じるね。

倫理観が欠けているようで、安心した。

シード

　大量の死体に驚き、固まる君塚達の前に、ケルベロスやコウモリの姿に変身する謎の男が現れる。

　彼は何者かと問う君塚達に対して、人でもなければ怪物でもないと答え、シードと名乗る。

　そう、彼こそがSPESの親玉。

　その正体は宇宙から飛来した植物であり、目的は生物が持つ根源的な欲求――子孫を残すこと。

　シードは種の拡大の邪魔となる外来種を排除する為に、世界各地でテロを起こしていたのだ。

 

あぁ？ 何かあっさりボスが出てきたぞ。

予想はできていたけど、宇宙からやってきたなんて、やっぱりびっくりだね。

ただの侵略者じゃねーか、島ごと焼き払えよ。

ああ、成程。それだとアリシア君を救えないから、自分達だけで決着をつけようとしている訳か……。

めんどくせぇ……。

探偵の危機

　シードから、ここに倒れている同胞達の種は、今はあれに受け継がれていると聞き、ヘルのことだと思い至る君塚。

　彼はシエスタの身に危険が迫っていると知り、急いでシャルと共に彼女の元に向かおうとする。

　だが、彼らの前に透明化の能力を持つカメレオンが現れ……

カメレオン「こっちでもまた楽しめそうですねぇ。」

 

おっ、ようやく戦闘か……！ って……。

はぁ……。結局、透明化への対策、用意してないのか。機関銃ぶっ放すだけとか脳筋かよ……。

『インビジブル』という映画では、透明人間対策の一つとして赤外線ゴーグルが使われていたけど、そういうネタは挟まないのかな。

まぁ、それだと余裕で倒せるからしょうがない。

マジでこいつら戦い舐めてるだろ。あたしは普段から防弾チョッキ着てるってのによ。

こら！ ゴーグルにチョッキとか、そんなの付けたら可愛くないでしょ！

ソシャゲのキャラじゃねーんだぞ……。

止まった心臓

　シャルからバイクの鍵を渡され、一人でシエスタの元へ向かう君塚。

　彼は開けた場所で仰向けに倒れ、動かなくなっている彼女の姿を目撃し、急いで駆け寄る。

　黙って死んだりしない約束だったのに……。

　焦った君塚は、胸骨圧迫の後、人工呼吸を行おうと顔を近付ける。

 

あぁー！！ せっ、千載一遇のチャンス！！

もう好きにしていいの！？ 好きにしていいの！？

よく見たまえ、二人共。彼女、何処にも外傷が無いよ。

流石にまだ死んでねーだろ。

動き出した心臓

シエスタ「君がここに来ることは想定してなかったんだがな。」


第9話 SPES

　突然、シエスタが喋り出し、驚きで飛び退く君塚。

　心臓は動いていなかったのに……。

　シエスタは、カメレオンとは微妙に相性が悪く、心臓を止めていたと言うが、一体どうやったのか。

　３年も一緒に旅をしてきたのに、未だに君塚は彼女のことがよく分からないのだった。

 

シエスタちゃん、器用！

ジョジョみてぇなことしやがる……。

…………。攻撃を封じる血といい、彼女の心臓は、どうやら特別なもののようだね。

元SPESの人造人間だったりしないか？

終わり無き地獄の中で

　シエスタの無事に安堵するのも束の間、目の前に万全の状態のヘルが現れる。

　彼は勝ってアリシアの願いを叶えてみせると言うシエスタに、君は必ずここで死ぬ、君にあの子は救えないと言い、必死に戦う彼女に、自分の体は元はただの人間、自分は実験の苦痛に耐えられなくなった少女によって生み出された裏の人格だと明かす。

ヘル「苦しみも半分。悲しみも半分。僕らはそうやって生きてきた。」

 

何かどっかで聞いたことがある設定だな。闇マリ――

大変！ 痛い、熱いって……、まさかアリシアちゃんの処女は既に……！？

まぁ、子孫を残さなきゃいけないからな。

実験の内容、詳しく聞かせてほしいぃなぁぁ！

ヘルの心

シエスタ「やっぱり嘘だったんだ。」

　ヘルはアリシアの防衛本能によって生み出された全く新しい存在であることが分かり、SPESの能力――意志を最初に受け継いだのはアリシア、ヘルはSPESに近付こうとしていたただの紛い物だと言うシエスタ。

　ヘルはその言葉に動揺し、じゃあ自分がSPESに尽くす理由は何だと言い返す。

　シエスタは既にその答えが分かっていた。

　父親に愛されたかった……。誰かに認められたかった……。

　ただ仲間が欲しかった……。ヘルの中にあるのはそれだけだと言う。

 

反応が分かりやす過ぎるぜ、ヘル。滅茶苦茶動揺してるじゃないか。

やれやれ、案外脆かったね。

ほら、こっちにおいでヘルちゃん。もう戦いなんてやめよう？ そんな剣なんて捨てて、愛し合おう？

（じゅるり……）

どんな存在か

　自分を認めてくれる存在は誰でも良い訳じゃない。お父様の為だけに生きて戦う、世界を壊す――それが生存本能だと言い、覚悟を決めた様子のヘル。

　決着を付けようとシエスタも武器を構えるが、そこで地面が揺れ、以前戦った生物兵器――ベテルギウスが現れる。

　君塚は自分を庇って倒れたシエスタを助けようとするが、ヘルの能力で動きを止められてしまい、目の前で彼女の心臓を奪われてしまう。

　それを見て、怒りに狂った君塚は、必死に取り返そうと体を動かす。

　無駄だと言うのに、その怒りは一体何処からやってくるのか……。

　彼女との関係を問われた君塚は、涙を流しながら答えを叫ぶ。

君塚「世界で一番大切に思ってるに決まってるだろ！！」

 

へー、成程。ベテルギウスを脱走させて、ヘルに自分の心臓を奪わせたか。

どうかな。言動からして、死ぬつもりだったのは確かだと思うけど……。

何か、その冷静な反応ムカツクけど、シエスタちゃん、確かにさっき君塚君が来て予定が狂ったとか言ってたなぁ～……。

予定通りにいっていたらどうなっていたんだろうな？

冒険の後

　気合いでヘルの能力を突破するも、ベテルギウスの体に生えた大量の花から飛んだ花粉を吸い込み、倒れてしまう君塚。

　彼が次に目を覚ますと、何故か自分の部屋だった。

　目の前には、シエスタと撮った思い出の写真――

　あれから一体どうなったのか……。

 

チッ……、写真があるってことは夢オチではないか……。

あんたまだ疑ってたの？ いい加減にして。

う～ん……。とりあえず、これで過去編は終わりのようだけど、ひょっとして君塚君、記憶を消されてるのかな。

だろうな。残ってたら夏凪の中にシエスタの心臓があると気付いた時点でヘルだと思わなきゃおかしい。

ひっでぇもんだな。

第９話終了

　

はぁぁぁぁぁ。心臓抉り出すシーン、良かったよぉ……。生き物が物扱いされてるの、やっぱり興奮するよね。

うんうん。目から光を失ったシエスタちゃんも好き！

俺はまだまだ満足できねーな。絶望感が全然足りてねぇ。

感動ポルノのようだけど、あんまり感動できないね。

SPESとかいうクソザコ観葉植物集団早く倒して次に行こうぜ。

ハハ、見るに堪えないか。

10話の感想はこちら