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アニメ『カミエラビ』第１１話 感想

アニメ

 

◆今回の内容◆

アニメ『カミエラビ』の第１１話「まだ僕らまで、光が届いていないんだ」の感想です。ややネタバレ注意。

◆今回のアニメ感想担当◆ 『異端のネシオ』「異常性クラスメート編」より――

◆三ツ矢みつや 括くくる◆ ◆ルーピィ・サマワール◆ ◆死瑪しば 遊餓ゆうが◆ ◆海老原（えびはら） 貝瀬（かいせ）◆ ◆益田ますだ 愛斗まなと◆

◆本庄（ほんじょう） 百合（ゆり）◆ ◆只乃やの 博人ひろと◆ ◆吊場（つるば） 茲（ここ）◆

←第１０話の感想はこちら 第１２話の感想はこちら→

忘却の彼方

 

ん～……。主人公が忘れたというのは、あのタイミングか……。

ん？ 何か気付いたか？ ヤノ。

ああ。確か１話でラルが最初に現れた後、時間が飛んだことを思い出してね。

そういや、そうだったな。あそこで何らかのやり取りがあって、それを能力の代償か、丸々忘れてるって可能性か。

でも能力ってどういう仕組みで決まってるんだろ？ ラルちゃんは最初からラルちゃんだったし。

そもそもゲームがいつから行われてるのかも分からないよ。

未だに主催者の影も形も見えねぇしな。

集団幻覚だよ。

えー、やっぱり、ルピちゃん的には、輪廻に囚われ、徐々に壊れてく人間が見たいんだけどなぁ。シュタゲみたいに。

既にループしてるっていうのは考えづらいけど……。代償がある訳だからね。

神ゲーから抜け出せないとかだったりしてな。まぁ、だったらアキツの見た未来がよく分かんねーことになるが。

第１１話視聴開始

　その始まりは一年前――

　難病を患い、余命幾ばくもない息子、キョウの為、その父親はＡＩを用いた画期的な治療法の開発を行っていた。

　期待を寄せた一大プロジェクト……しかし、ＡＩが集めた情報は、怪しい呪文や神頼みの類ばかり。

　まともな治療法は無いとでも言うのか。遂には勝手に自分のコードを書き換え、暴走を始める始末。

　そんな時に舞い込む急変の知らせ――

　父親は絶望し、リョウはそんな狂った環境に耐え切れず、外に飛び出し、そして……

ＡＩ「あなたは選ばれました。願いを吹き込んでください。」

 

えびゃ？ ふーりえかいせき？

おおっ。何かそれっぽいこと言ってるな。よく分からねーけど。きっと意味なんかねーさ。

いや、周波数解析のことだろ。かなり有名な手法だぜ。要は、ＡＩの学習スピードを更に加速させようとしてるんだろ。

分かるの……！？

こいつ……意外と頭良いから。

まぁ、前々から機械に強い印象はあったな。

しかし、それで魔術に繋がるとはね……。寧ろそれでしか治せない病気っていうのも興味があるよ。

ぴゃああ！ 魔術の力ってスゲーっぴ！

リョウの願い

　進化したＡＩに促され、遠くに行ってしまった兄を返してほしいと願ったリョウ。

　もう一人は嫌だ。

　そんな彼女の願いは、パラレルワールドから別の兄を呼び寄せた。

　それはこの世界とは違う、未知の技術の存在する世界……。

　そして、リョウが創造した世界において、全てをコントロールすることができる怪物――

 

はぁ？ これだから女って奴は……。

安心したまえシバ君。僕ら二人の異能には遠く及ばない。

俺達は無事でも世界がヤベーってんだよ……！

いやー、能力の予想、またしても当てちまったか？ やっぱ現実改変だったな。

パラレルワールド限定のな……。現実って言うと語弊がある。

細けーことはどうでもいいんだ。つーことはだ。あいつの弱点は……

ふふっ、簡単だね。どうやらゴロー君も何故か彼らの過去が見えたようだし、自ずと答えに辿り着くだろう。

新世界への誘い

　力と力がぶつかり合った影響か、ゴローはリョウの記憶に触れる。

　パラレルワールドへと入った彼は、そこで待っていたキョウに目的を打ち明けられ、理不尽を働いたオリジナルの世界を正しく捻じ曲げてほしいと頼まれる。

　ゴローの因果律を操作する力こそ、自分が真に求めていたもの。

　共に新世界を創ろうと誘われたゴローだったが……。

ゴロー「その話には乗れない。」

 

すまんな。代償できっと死んじまう。俺としては女の為ってのが気に入らん。

理不尽のない世界……？ 地獄か……？

リョウちゃんがほんっとーに心からそれを望んでるなら私はいいけどね。

洗脳する癖に……。

やだなぁ、ツルバちゃん♡ 私は皆の素直な気持ちが知りたいだけだし♪

本当……？

夢から覚める時

　理不尽な世界だからこそ、出会えた仲間達がいる、生まれた思いがある――

　能力を殺してでも奪い取ろうとするキョウは、死んでもパラレルワールドから幾らでもやってくる怪物。だが、あくまでもリョウの能力の産物。

　ゴローは叫ぶ。

　あの子の目を見て、ちゃんと話せ！と。

　彼が放った聖典の力はキョウではなく、眠っているリョウへと向かう。

 

まぁ、当然狙うのはそっちだよな。

そう。今、彼女は夢を見ているような状態だ。もし目覚めたらどうなるか。

おお……俺ぁ楽しみだぜぇ。箱の中を見ちまったら、確定しちまう訳だからなぁ。

そっか。見えないからこそ色々想像を膨らませられるから……

というか、お兄さんが今まで何人も殺してきたこと知らなかった訳でしょ。はい、絶望。

えびゃぁぁ、えびちょっと苦しくなってきた……。

過ぎた力の代償

　ゴローの能力によって視力が戻り、全てが見えるようになってしまったリョウ。

　無限の可能性は一つに絞られ、キョウは存在が薄れ始めたことで焦り、リョウに近づくものを殺傷するが、それが裏目。

　人々の怒りが彼女に集中する。

　消えゆくキョウが最後に目にしたのは、あれほど嫌っていた理不尽な結末だった。

 

あひぇえええ！！ こいつは昇天だぁ！！

ちょっとぉ！！ 何投げて……！ ああっ！！ 女の子を蹴らないでよぉ！！

えびゃああ！！ やめたげてよぉ！！

人が一撃で殺されてんのに蹴りに行ける一般国民、勇者過ぎるだろ。

はっはっは！！

いやぁ、リンチとは怖いねぇ集団心理。彼らにも不幸が降りかかってるとしか思えない結末だ。

第１１話終了

 

いやぁ、ここまで観てきた甲斐があったな。これ以上ないくらい因果が応報してるぜ。

それはいいけどどうすんの。このゲームの元凶、ＡＩみたいだけど。

ゴローきゅん、代償で動けないわ、皆の記憶から消えるわ、もう詰んでるくない？

そんな時には、これ！ エビ特製エビフライを食べれば、元気１００倍！ また幾らでも因果を捻じ曲げられるようになるよ！

機械なら電源落とせば終わりだろ。

え？ もしかして次回それだけ？

どうかな。科学と魔術が融合し、全く実態が分からない状態だからね。

記憶から消えた所為で生き残りの女達と殺し合い……なんてバカみたいだな。ん～……。

お前ら、ほんとしょうがねぇな。ラルの謎がまだ解決してねーだろ。きっと次回はそれだ。

今更だが、名前はラルよりラリの方が良かったんじゃねーか？

ちょっと、勝手にいじらないで！ ちゃんと意味がある名前かもしれないでしょ！

由来か……。古代ローマの守護神にラールっていうのがいて、家の守護神として扱われているけど。確かその親がメルクリウスとか。

成程、それだ。

いやいや、流石に元ネタなんて分からないよ。ラールは男神の筈だしね。

ん？ そういやあいつ性別はどっちだ？

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